きみはねこみたいなにゃんにゃんなまほう

ねこもスクリプトをかくなり

Fusion DriveのiMacが起動しなくなったのでクリーンインストールした

まとめの追記

結論から言うとiMac 2015 lateでFusion Driveを組んでいる内蔵SSDで、Readが失敗するようになった事によりFusion Driveが分離し、macOSが起動しなくなった。SSDが原因ということに気づかず、SSDを起動ディスクにしようと四苦八苦した際の症状をまとめておく。

  • SSDのフォーマットで失敗することがある
    • MS-DOS (FAT)だと成功しやすい
  • SSDのフォーマットに成功してもマウント/アンマウントで失敗することがある
  • macOSSSDにインストールしている最中で必ず失敗する
    • タイミングは残り12分であることが多かった
    • エラーの内容は「an error occurred loading the update」(言語が日本語だと何になるんだろう)
    • エラーの意味的にネットワーク関係かと思いきや、切り分けの結果関係なさそう
  • diskutil verifyVolume は特に何も出力しなかった
  • smartmontoolsの smartctl を使ったところ Error 65535 occurred at disk power-on lifetime のような表示が何項目か出たが関係あるかは未確認
  • Apple Diagnosticsは特に異常を検知しなかった
  • diskutil activity でイベントをモニタリングしたところエラーが出たタイミングでディスクがdisapperになった
  • BlackMagic のディスクスピードテストを行なっている最中にSSDからReadが行えなくなるエラーが出た
    • これが症状としては一番わかりやすい

diskutil verifyVolumeApple Dianosticsで検出されないのは意外だったが、スピードテストでエラーが出たのでSSDが原因と見ていいだろう。 データは諦めるとして、再びmacOSを使えるようにするために取りうる選択肢としては

  • 内蔵HDDは正常なのでHDDを起動ディスクとしてインストールする
  • 内蔵SSDを換装する(面倒)
  • 外部SSDを起動ディスクとする

がある。HDDを起動ディスクにしたところ重くなったので、その後外部SSDをUSB 3.1 gen2接続して起動ディスクとして利用している。 その選定作業は以下のエントリで記録として残した。

lightbulbcat.hatenablog.com

以上、まとめとして事後的に追記した。以下、元のエントリの内容につづく。

発端

ある日普段つけっぱなしにしているiMacの画面にぽつんと進入禁止のマークのようなものが表示されるようになっていた。 どうやら起動に失敗しているようで、再起動しても改善しなかった。 復旧モードで起動し、ディスクユーティリティを見たところ、普段は見かけないHDDとSSDの表示があり、どうやらFusion Driveが解除されているようだった。 ネット上の記事を一通り検索して、元に戻すのは難しそうだと判断。データは諦めることにしてmacOSクリーンインストールすることにした。

ところがディスクのフォーマットがうまく行かない。 何度か試行錯誤した結果、どうやら一度MS-FATでフォーマットした後であればAPFSでフォーマットできるようになることがわかった。 APFSで連続フォーマットができない、という症状だった。なぜか再マウントするあたりの処理で失敗しているようだった。

これで一応まっさらなSSDのボリュームが用意できるようになったが、今度はmacOSのインストールに失敗する。 起動を早くしたいものだから、起動ディスクはSSDにしたかったのだが、これが常に残り12分のあたりで決まって「an error occurred loading the update」と出てインストールに失敗する。

f:id:lightbulbcat:20211119032210p:plain

言葉通りネットワークの問題なのかと思いWi-Fiと有線の両方試したが、両方で同様にエラーが出た。 ネットで探してもこれといった情報が見つからなかった。 仕方なくHDDにインストールすることにしたところ成功した。

なんとなくASPFでフォーマットしたSSDのマウント周りで失敗していたように思えるが、インストーラは細かいログを出してくれないので、切り分けはできない。もしかしたらSSDに不調が発生した結果Fusion Driveが壊れてしまい、起動しなくなったのかもしれない。

ところで何度も起動を繰り返して試行錯誤している最中の「ジャーン」という音には「いいかげんにしろ」と言いたくなる。 あなた今、私が手間暇かけて復旧しようとしているんですよと。 macは好きだけれどこれはいただけない。

その後

あれから色々試して、結局うまくいかなかったので外部SSDから起動することにした。

諦めるまでにSSDのいろんなフォーマットでOSインストールを試した。

  • GTPではなくMBPにしてみたところ起動ディスクはGTPの必要があるとインストーラに言われる
  • MS-DOS (FAT)ならいけるのではと試したところAPFSかMac OS Extendedでなければならないとインストーラに言われる
  • マウント/アンマウントのところでコケているのではと思い、インストーラを実行する前に何度かディスクユーティルでマウント/アンマウントを行えることを試してから実行したが失敗した
    • 結局同じエラー「an error occurred loading the update」になった
  • たまにフォーマット中にもマウントできずにエラーになることがあった

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  • タイミングや処理のこけ方によっては再フォーマットするためにOSの再起動をする必要があったりととにかく面倒だった
  • 一応ネットワークも怪しんでテザリング回線で実行してみたが改善せず
  • diskutil verifyVolume は特に何も出力しなかった
  • smartmontoolsの smartctl を使ったところ Error 65535 occurred at disk power-on lifetime のような表示が何項目か出たのでこれが何か関係あるのだろうか
  • Apple Diagnosticsは特に異常を検知しなかった
  • diskutil activityでイベントをモニタリングしたところエラーが出たタイミングでディスクがdisapperになっていたので、インストール中の書き込み処理が原因か、それともアンマウント/マウントの処理に失敗したのかで、ディスクが認識できなくなったらしい

これにて私は諦めた。SSDが悪いと思うのだけれど、その確証となる何かコマンド出力が無いかなと、まだ若干後ろ髪を引かれている。

さらにその後

ディスクスピードテストを行なっている最中にSSDからReadが行えなくなるエラーが出たのでやっぱりSSDのせいだったのだろう。